屋根材を、
資産にする。

「葺き替え」で
廃棄処分する屋根から、
「葺き直し」で
使い続ける屋根へ。

屋根材だけでは、
屋根の寿命は決まらない

屋根は、屋根材だけでできているわけではありません。
屋根材を支える固定部材や防水部材、下葺き材、下地など、
複数の部材によって一つの屋根が構成されています。

屋根材、固定部材、防水部材、下葺き材、下地から構成されるタイルーフの模擬屋根

屋根材タイルーフ

固定部材ストッパー金具

固定部材専用ビス

防水部材ジョイント板

防水部材ケラバ板金

防水部材EPDMシーラー

下葺き材

下地

  • 屋根材Aタイルーフ
  • 固定部材Bストッパー金具
    C専用ビス
  • 防水部材Dジョイント板
    Eケラバ板金
    FEPDMシーラー
  • G下葺き材
  • H下地

屋根材が長持ちしても、
屋根を構成するすべての部材が、
同じだけ長持ちするわけではありません。

それぞれの部材は、素材も役割も異なります。
そのため、耐久性の高い屋根材がまだ使える状態でも、
他の部材は更新が必要になることがあります。

特に下葺き材は屋根材の下に施工されているため、
更新するには、その上にある屋根材を
一度取り外す必要があります。

今までの屋根材は、
再利用するために
設計されていなかった

QUESTION

瓦のような耐久性の高い屋根材なら、
取り外してもう一度使えばいいのでは?

実は、それほど簡単ではありません。

今までの屋根は、「葺き替える」ことが常識でした。
そのため、取り外すこと、元の位置に戻すこと、
端部を再施工すること
まで考えて設計されていなかったからです。

屋根材を、傷つけずに
取り外すことが難しい

雨や風から住まいを守るために、屋根材は下地へしっかりと固定する必要があります。

今までの屋根材は、専用の釘などで屋根材を直接、屋根下地に固定する構造が一般的でした。

そのため、屋根材を傷つけずに取り外すことは、非常に難しい作業になります。

和瓦を瓦用釘で屋根下地へ直接固定する位置を示した屋根伏せ図
和瓦固定方法の屋根伏せ図
和瓦を瓦用釘で屋根下地へ直接固定する構造を示したA-A断面図
和瓦固定方法のA-A断面図

屋根端部では、一枚ごとに形状が異なる。
元の位置に再施工するのは難しい。

今までの屋根材は、屋根形状に合わせて加工して施工するため、屋根端部では一枚ごとに形状が異なります。

そのため、屋根端部の屋根材を取り外したとしても、元の位置に再施工することは非常に難しい作業でした。

※ 葺き直す場合は、「屋根面・左右・段数」などをナンバリングし、一枚ごとの位置をアドレス管理する必要があります。

隅棟屋根の一枚ごとの施工位置を示した屋根伏せ図
和瓦での隅棟屋根伏せ図
屋根面・左右・段数・番号によるナンバリングとアドレスの対応表
ナンバリング-アドレス表

屋根端部を再施工するのは、
完成したジグソーパズルを一度ばらし、
もう一度組み直すような作業です。

屋根端部は、
簡単には取り外せない

棟・ケラバ・谷などの屋根端部は、雨仕舞いや固定性能を確保するため、接着剤やシーリング、漆喰などを用いて納める場合があります。

これは、雨や風から住まいを守るための合理的な納まりです。

しかし、将来の取り外しや再施工を前提とした構造ではありません。

その典型的な例が、和瓦の棟です。

棟部は、葺き土、南蛮漆喰、モルタルなどを用いて、のし瓦、冠瓦、桟瓦などを固めて固定しています。

そのため、屋根材を再利用できる状態で取り外すことは、非常に難しい作業になります。

冠瓦、のし瓦、和瓦、南蛮漆喰、固定釘、屋根下地からなる和瓦の棟納まり断面図
和瓦の棟納まり断面図

今までの屋根材は
「葺き替え」が常識

屋根材を再利用することは、技術的には可能です。
しかし、取り外し、選別、保管、管理、再施工には多くの手間とコストがかかり、すべての屋根材を再利用できるわけでもありません。

そのため一般住宅では、まだ使える屋根材があっても、経済面や品質面を考えると、新しい屋根材へ「葺き替える」ことのメリットが大きい。

つまり、今までの屋根材においては、

「葺き替える」ことが合理的なのです。

その常識から、
設計し直す

磁器素材の高耐久性を活かし、
「葺き替え」から
「葺き直し」へ。

タイルーフは、
再利用を前提に、
屋根材と屋根システムの
両方を設計し直しました。

屋根材そのものを
再利用できるようにする

タイルーフは、設計段階から
「屋根材を傷つけずに取り外せる構造」
にしています。

屋根材を直接釘で留め付けず、
ストッパー金具を固定ビスで留め付けることで
屋根に固定します。

「固定する」だけでなく、
「取り外す」
「再施工する」までを
製品設計の段階から考えました。

タイルーフを固定する専用固定ビスとストッパー金具の構造図
タイルーフの固定部材
  1. ステップ1

    ストッパー金具でタイルーフの
    後端を屋根下地に固定する

    ストッパー金具でタイルーフの後端を屋根下地に固定する施工手順
  2. ステップ2

    ストッパー金具にタイルーフの
    前端を挿入する

    ストッパー金具にタイルーフの前端を挿入する施工手順
  3. ステップ3

    ストッパー金具でタイルーフの
    前端と後端を屋根下地に固定する

    ストッパー金具でタイルーフの前端と後端を屋根下地に固定する施工手順
タイルーフの施工手順

屋根全体を再利用できる
システムとして考える

屋根は、屋根材、固定部材、防水部材、下葺き材など、様々な部材で構成されています。

屋根材だけが耐久性に優れていても、他の部材の耐久性が低ければ、屋根全体の耐久性は低くなり、屋根全体で各部材のメンテナンス計画が必要になります。

タイルーフでは、屋根を構成する全ての部材をひとつの「屋根システム」として考え、屋根材だけでなく他の部材も耐久性を考慮して部材の選定を行っています。

タイルーフを再利用し、固定・防水部材や下葺き材を60年後に更新する屋根システム
屋根システム|60年後のメンテナンス

紫外線が当たる部材、当たらない部材など、それぞれの部材が使われる環境から劣化要因を考慮し、60年という長期間、メンテナンスフリーで使用できる部材を選定しています。

さらに、屋根システムとして、60年後の再利用・交換・リファービッシュ・リサイクルまでをあらかじめ設計しています。

60年ごとに
「葺き直し」を行い、
必要な部材を更新する。

屋根システムを次の60年へ
つないでいきます。

再利用を前提に、
屋根構法を設計し直す

屋根構法を変えることで、「葺き替え」から「葺き直し」に。

タイルーフは、取り外しと再施工を考え、屋根端部の納まりを設計し直しました。

屋根の再施工を実現する
「ルーフモジュール構法」

今までの屋根材は、屋根端部で一枚ごとに形状が異なるため、元の位置に再施工することが難しいという課題がありました。

タイルーフでは、屋根の再施工を実現するために、屋根材の寸法と住宅の設計モジュールを合わせることで、屋根端部の形状を規格化する「ルーフモジュール構法」を採用しました。

ルーフモジュール構法は、当社が開発した特許構法です。

今までの屋根材では、

屋根端部で一枚ごとに形状が異なる

屋根形状に合わせて一枚ごとの位置が決まる従来屋根材の割付図
和瓦での隅棟屋根伏せ図
タイルーフでは、

屋根端部の形状が規格化される

規格化されたモジュールで屋根端部まで構成するタイルーフの割付図
タイルーフでの隅棟屋根伏せ図

再利用を前提とした
端部納まり

今までの屋根材では、雨仕舞いや固定性能を確保するため、屋根端部に接着剤やシーリング、漆喰などを用いて納めることが一般的でした。

そのため、屋根材を再利用できる状態で取り外すことは、非常に難しい作業でした。

タイルーフでは、再利用を前提に屋根端部を設計することで、取り外しやすく、再施工しやすい屋根端部の納まりを実現しました。

今までの屋根材では、

南蛮漆喰が固まることで、のし瓦、冠瓦、桟瓦を固定。

南蛮漆喰などで固定する従来の和瓦の棟納まり断面図
和瓦の棟部納まり断面図
タイルーフでは、

専用金具を専用固定ビスで屋根下地に固定。

乾式防水部材と専用金具をビスで固定するタイルーフの棟部断面図
タイルーフの棟部納まり断面図

再利用のために、
屋根材だけでなく
屋根構法まで設計し直す。

それが、
「葺き直して使い続ける」
という新しい常識へ。

取り外して、整えて、
また使う

高耐久素材と
サーキュラーデザインで、
世代をつないで
使い続ける屋根材へ。

※ サーキュラーデザインとは、資源や製品を循環させる仕組みを製品に組み込む設計思想です。

新築から60年、120年、180年、その先へ、タイルーフを取り外し、必要な部材を更新して再利用し、葺き直すサイクル

使い終えるのではなく、
次の60年へつないでいく。

使い続けることが、
住まい手の価値になる

世代をつないで使い続けること。
それが、タイルーフの最も特徴的な価値です。

再利用するという技術思想は、
住まい手にとっての価値へ変わります。

メンテナンスコストを
大幅に抑える

葺き替えでは、既存屋根材の撤去・処分と、新しい屋根材の購入が必要になります。

タイルーフは、使える屋根材を再利用することで、これらの費用を抑えることができます。

スレート・金属屋根、瓦、タイルーフの60年間のメンテナンスを比較した図

屋根材の価値を、
次世代に引き継ぐ

長く使える屋根材は、建物とともに役割を終える必要はありません。

住まいを受け継ぐとき、タイルーフもまた、次の世代へ引き継いで使うことができます。

世代を越えて贈り物を手渡す様子

屋根材を「消耗品」ではなく、
次世代へ引き継げる「資産」へ。

建物を超えて、
価値をつなぐ

住宅が役割を終えても、再利用可能なタイルーフには資産価値が残ります。

甍エンジニアリングが資産として買い取り、リユース品として再販売することで、その価値を次のユーザーへつなぎます。

現在のユーザーから甍エンジニアリングによる査定、買い取り、リファービッシュ、販売を経て新たなユーザーへつなぐ流れ

世代をつないで使い続けることは、
住まい手に多くの価値をもたらします。

メンテナンスコストを大幅に抑え、
屋根材を資産として次世代へ引き継ぎ、
住宅が役割を終えたら買い取ってもらう。

そして、使い続けることが生み出す価値は、
住まい手だけのものではありません。

廃棄物や新たな資源消費を減らし、
社会課題の解決にもつながります。

長く使い続ける屋根材だからこそ、
確かな性能を。

タイルーフの性能

タイルーフの性能を見る
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